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inokuchi

為替は円安へ

足下の資本市場は、円の他通貨との交換レートの動きに振り回されている感があります。7月上旬に1$=162円に迫るところまで売られ、その後は、1$=139円台まで急進しました。

 

その主な要因として日米の金利差縮小が挙げられています。確かにこの金利差縮小は円キャリートレードとの関係から為替レートの決定要因の一つかもしれません。

 

ここにきて、米国は雇用統計の強さから利下げに待ったがかかり、日本は石破新総理の発言から、日本銀行は利上げを躊躇するとの思惑で1$=150円近くになっています。

 

私は数年前から極端な円安を想定し、自分の資産を円から逃避させています。ビジネススクールの授業でも円安を唱えています。

 

通貨は、その国の国力を表していると考えます。足下の金利差で一時的な動きや揺り戻しはあります。しかし、『歴史観』から見た場合、残念ながら日本の国力は相対的に、そして趨勢的に弱体化しています。

 

そのことを前提とした世界観を持ち、それに沿った投資戦略(お金の置き場所)を実行する良い時期・良いタイミングではないでしょうか。


下のグラフは、今年の年初以降の円安が決して日米の金利差によるものではないことを示しています。


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