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米国からの圧力

「新たな何か」に起因する「物語」が市場参加者に「共同幻想」をもたらす8つの源の②米国などからの外圧についてお話します。


 1980年代の米国は、『双子の赤字』(財政赤字と貿易赤字)に対する世論に押される形で米国政府は日本に対するアクションを起こしました。

米国の呼びかけで、1985年9月22日にニューヨークのプラザホテルで先進5カ国財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されました。

主には日本の対米貿易黒字の削減を求めるものであり、そこで合意されたものが、開催されたホテル名に因んで『プラザ合意』と呼ばれています。

 

プラザ合意の後、「円高」「原油安」「金利安」という状況となりました。経済を取り巻く環境が大きく変わりました。特に円高への誘導は厳しく、当時は円高不況が懸念されていました。

 

しかし、この円高、原油安、金利安が日本経済にはプラスに作用するという『トリプルメリット』という物語が生まれ、市場参加者たちの信ずるものとなっていきました。


出所:三井住友アセットマネジメント


出所:資源エネルギー庁


出所:MINKABU PRESS


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