順張りと逆張り
- inokuchi
- 2024年11月20日
- 読了時間: 3分
1. 順張りとは?
順張り(トレンドフォロー)は、株価の上昇トレンドまたは下降トレンドに乗る投資方法です。
特徴:
上昇トレンド:価格が上がっている銘柄を買い、さらなる上昇を狙う。
下降トレンド:価格が下がっている銘柄を売る(空売り)ことで利益を狙う。
根拠:トレンドはしばらく継続するという市場の特性を利用。
メリット:
市場の勢いに乗るため、比較的短期で結果が出やすい。
テクニカル指標(移動平均線、RSIなど)を活用しやすい。
デメリット:
トレンドの転換点で損失を被るリスクがある。
過熱した銘柄では、逆張りの売り圧力により反転の可能性が高まる。
2. 逆張りとは?
逆張りは、市場全体や特定の銘柄が短期的に過剰に売られた(または買われた)状態を狙う投資方法です。
特徴:
下落相場での買い:割安と判断される銘柄を購入し、将来の回復を期待。
上昇相場での売り:過剰に買われた銘柄を売る(または空売り)。
メリット:
割安銘柄を購入するため、リスクに対するリターンが大きい。
トレンド転換時に大きな利益を狙える。
デメリット:
割安と判断しても、さらに下落が続く「落ちるナイフ」を掴むリスクがある。
市場心理に反する行動を取るため、メンタルの強さが必要。
3. 順張りと逆張りの比較
特徴 | 順張り | 逆張り |
投資タイミング | トレンドに乗る | トレンドの反転を狙う |
リスク | トレンド転換時の損失リスク | 更なる下落(または上昇)リスク |
必要なスキル | テクニカル分析が中心 | ファンダメンタル分析が中心 |
対象銘柄 | 高成長銘柄、人気株 | 割安株、過小評価銘柄 |
投資期間 | 短期~中期 | 中期~長期 |
4. 業績の裏付けと将来の可能性のある銘柄の逆張りがおすすめ
結論:業績の裏付けがある銘柄の逆張りがおすすめ
逆張りは、短期的な市場の過剰反応による割安銘柄を購入するための戦略として有効です。特に業績が安定しており、将来的な成長が見込まれる銘柄に逆張りで投資することは、大きなリターンを得られる可能性があります。
逆張りが有効な理由:
市場の過剰反応を利用:市場心理により売られすぎた銘柄は、割安で購入できるチャンスを提供。
例:一時的な業績悪化や外部環境による下落(原材料価格上昇や為替の変動)。
リスクに対するリターンが大きい:割安株は上昇余地が大きく、トレンド反転時に大きな利益を狙える。
例:リーマンショック後に大きく下落したが回復した銘柄(金融セクターや不動産セクター)。
業績の裏付け:財務状況が健全で市場ポジションの強い企業は、長期的な成長が期待できる。
例:資本効率(ROE)が高く、配当が安定している企業。
5. 将来の可能性がある逆張り候補銘柄
(1) 半導体セクター(例:東京エレクトロン、レーザーテック)現在、景気減速懸念で売られているが、AIや5G需要で長期成長が見込まれる。
(2) 自動車セクター(例:トヨタ自動車)円安やEVシフトに対応する戦略を持ち、短期的な市場の過小評価がチャンス。
(3) 医療・バイオセクター(例:中外製薬、そーせいグループ)特許切れや規制強化で売られているが、研究開発が進む長期成長分野。

「順張りと逆張りはどちらも魅力的な投資戦略ですが、業績の裏付けがあり、将来的な成長が期待される銘柄に逆張りする戦略は、大きなリターンを得られる可能性が高いです。特に半導体や医療セクターは一時的な下落局面にあり、逆張りの好機と言えます。冷静な分析と長期的な視野を持つことで、投資成功への道を切り開きましょう。」
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