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inokuchi

ITバブル

「新たな何か」が起因する「物語」が市場の参加者に「共同幻想」をもたらす8つの源の⑦基幹技術の開発と普及についてお話します。


 1989年末に高値をつけた日本株(日経平均株価)は、90年代に入り、いわゆるバブル崩壊となり、その後は「失われた・・・」となりました。

 その間、米国株式(NYダウ)は堅調に推移しました。そして1990年代が終わりに近づいた頃、大きな変化が訪れます。


 「ネットバブル」「ITバブル」もしくは「ドットコムバブル」と呼ばれるものです。この時期、有力企業で構成されるNYダウもなだらかに上昇しますが、IT分野などの新興企業で構成されるNASDAQ指数は短い期間で約4倍にもなりました。

 まだ、ITビジネスで大きな利益は出ていませんでしたが、近い将来、IT技術により世界は一変し、素晴らしい時代が到来するという『物語』が語られたのです。

このブームは海を越え、日本にも伝播しました。1990年代に入り死んだようになっていた株式市場に活気が戻ってきました。


 下記のチャートは、ネットバブルの代表銘柄と考えられるソフトバンクGと光通信です。当時、両銘柄は数千円台で推移していましたが、1999年にはどちらも20万円を超える株価を示現しました。

 

ただ、これは夢を買う相場であったため、短い期間で熱狂は醒めました。通常、夢を買う相場の後、その夢を実現する相場に時間をかけて移行します。

 

下記のチャートを見る限り、ソフトバンクGは夢を実現するステージに入っているといえます。




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