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円キャリー取引

  • inokuchi
  • 2024年10月23日
  • 読了時間: 1分

8月上旬以来、日本の株式市場が不安定さを増しています。この背景には、日本銀行の政策金利の利上げ、FRB(米国の中央銀行)の利下げがあると言われています。


高金利の米金利が低下し、低金利の日本の金利が上昇することにより、日米の金利差が縮小することが大きな要因となっています。

しかし、依然として米国の金利は高く、日本の金利は低い状況に変わりはないのですが、このことによりドル円の為替レートは円高に振れ、結果として日本の株価は下げたのでしょうか。


そこには「円キャリー取引」が存在しています。このキャリー取引とは、低金利の通貨(円)で借り入れをし、高金利の通貨(ドル)で運用することで金利差収益をあげようというものです。円で借り入れ、その円を為替市場でドルに交換(円売りドル買い)をするのです。日米の金利差縮小により、その取引の魅力が薄れてきたために売っていた円を買い戻し、ドル円の関係に変化が生じ、今、一時的な円高となっているのです。


個別の企業の業績、ひいては個別株に原因があるというよりは「市場リスク」で日本の株式市場は気迷いとなり不安定な動きとなっているのでしょう。



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